なぜ痛いのかを考えてみる(前編)痛みは体の正常な働き

痛みと処置体の痛みや不快症状
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2020.3.18  【加筆・編集しました。】

 

(今回のブログは前編と後編に分けてあり、その前編です。)

 

痛みという体の働きについて改めて考えたり、急性腰痛と慢性腰痛の原因を

考察してみました。

肩こりや腰痛など痛みでお困りの方、揉むとか湿布を貼る以外の方法で

痛みの解決方法をお探しの方、しつこい痛みにお悩みの方は是非読んでみてください。

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痛みが強いほどストレスを感じ、疲れる

痛い

 

肩こりや腰痛など、体に痛みを感じると同時にストレスも感じます。

 

でも痛みは、体の正常な働きでもあり、体のトラブルを伝えるSOS信号のような

ものでもあり、ピンチを伝えるサインをどう捉えてどんな対処ができるかを考えてみました。

 


痛みを感じると、無意識に奥歯をかみしめたり無駄に力んでしまうので疲れます。

 

痛さの恐怖に怯えてちょっと動くだけでもビクビクするし、😱

無意識にかばって動いてしまいます。

 

いつもと違う不快な状況に疲れてイライラしたり、

気持ち的にも余裕がなくなってテンションだけでなく、

 

当たり前のことが当たり前じゃなくなるとQOL(生活の質)も一気に下がります。😢

 

 

でもなんで痛くなるのかを、考えたことはありますか?

 

 

🤔 腰が悪いから、腰が痛くなる。

 

👍 正解です。

 

🤔 では〝なんで腰が悪くなったのか?

 

問い(WHY)の立て方を変えて考えてみてください。

 

 

🤔 固くなっている腰の筋肉の働きでしょうか?

🤔 腰の骨や骨盤の状態でしょうか?

🤔 それとも…何か思い当たりますか?

 

20年以上、さまざまなお客様の動作を分析して体の幹を整えてきた

経験(結果の統計)を踏まえながら、僕なりに理由を(少しだけ)

掘り下げて考えてみました。

 

痛みが起きた時どんな対応をしてますか

痛みと処置

 

例えば、朝起きていつも通りに顔を洗って歯磨きをしていたらだんだんと

腰が痛くなってきたとしたら…(最悪ですが)

 

 

とりあえずジッと安静にしてみて、痛みが和らぐか様子をみながら、

湿布を貼ったり、コルセットを着けて様子をみる。

 

 

しばらくしても痛みが収まらないようなら、痛み止めを飲んでみたり

とりあえず病院に行って腰を診てもらう。

 

 

尻もちをついた。重いものを持ち上げた。腰を強打した。腰を捻った。

などの明確な原因があれば、まずは病院に行ってレントゲンなどの検査を

受けて、骨や靭帯などに異常がないかを診断してもらいますよね。

 

 

同じ腰痛でも、痛めてからの期間で症状を分けると

 

• ギックリ腰のような急性症状(発症〜6週まで)

• 慢性腰痛のような慢性症状の腰痛 (12週〜 )

• その中間(6〜12週)の亜急性症状となるので

 

 

初めてなのか2回目以降なのかと痛めてからの期間で

 

対処方法である〝やる事〟が変わってきます。

 

 

ギックリ痛は一度なるとクセになる

 

そういう考え方もありますが、実際にクセになっているのは痛みではなく

痛めやすい体のバランスや使い方、ライフスタイルです。

 

体の構造的にも腰は体の中心にあり、

体幹の下部で上半身を支えながら体の他の部分の無理をカバーする

働きもしているので、疲労が最も溜まりやすい部分でもあるのです。

 

 

例えば、庭の草とりをするのに生えている雑草の土から上の部分だけを切っても

根が残っていれば雑草はまた生えてくるのと似た対処方法をとっているうちに、

急性腰痛が慢性化していくのです。

 

痛みは感覚、痛みは正常な体の反応

感覚

 


痛みとは、自分の体が〝傷害される〟時に感じる感覚です。

 

それは同時に、痛みを感じることで自分の体をこれ以上傷害しないように

 

行動を自制させる感覚でもあります。

 

別の言い方にすると、体を守ろうとする正常な反応 ということです。

 

痛みは不快な症状なのですが、体の働きとしては正常な働きでもあり、

痛みを感じることで体の動きに制限をかけて、これ以上負担がかからないように

したり、必要な場合は部分的に熱(体温)を上げることで免疫力を活性化させて

対処しているのです。

 

 

血流をよくして回復を促したり、腫れることで関節を動きにくくして安定させ

 

不安定な関節内部を保護したり、毛細血管が充血することで皮膚や粘膜が赤く

 

なって、見た目的にも異常を知らせたり…

 

 

痛みだけでなく、腫れ・発熱・発赤を伴うことがあるのは、痛みは炎症反応の

ひとつだからです。

 

 

痛み止めは本当に画期的な薬なのですが、

痛みを和らげて無理をするための薬ではなく、

痛みを和らげて少しでも早く回復するための薬なので

使い方を間違わないことが体を守るベストな使用方法だと思います。

 

ギックリ腰に多い原因

急性痛

 

(ここから先は僕のこれまでの経験(統計)上の話です。 )

 

ギックリ腰になった人の大半のキッカケは、

 

重い物を持ったというような原因が明確なケースが意外と少なく・・・

 

😢 なにげなく手を伸ばして、置いてある物を取ろうとしただけで

😢 ソファーに長時間座っていて、不意に立とうとした瞬間に

😢 朝起きたら腰に軽い違和感があり、だんだん痛みが強くなっていった

😢 クシャミをしたら、そのまま動けなくなった。

 

など、日常生活の何気ない動きがキッカケになって発症しているケースが

多いのが特徴です。

 

 

時期的には季節の変わり目が多く、猛暑の後の初秋、寒かった冬の後の春先など

気候の変化が激しくて体がついていけない状態の時や、不快指数が高い梅雨時期に

多くなるのは、腰が痛くなる=疲労が蓄積していることのバロメーターでもあるからです。

 

 

繁忙期で休みが取りにくく、寝不足が続いたり疲労やストレスが蓄積した状態、

年末年始の暴飲暴食がたたって内臓に負担がかかっている状態など

 

ベストコンディションとは程遠い体の状態で、体の深部が〝こわばっている

〝芯がひえている〟状態で圧倒的に起きやすくなります。

 

 

😢 痛くなったキッカケは直接の原因ではなく発症する最後の引き金で、

 

そうなるにはそうなるだけのライフスタイルが一番の原因ということです。

 

慢性腰痛に多い原因

慢性

 


慢性腰痛は、腰痛を放置したり痛み止めやコルセットで

腰痛をごまかしながら生活しているうちに完全に治りきらず、

慢性化したケースがほとんどです。

 

 

急性と比べて痛みが軽く、徐々に悪くなりながら痛くなる頻度もだんだん多く

なっているけど、痛み止めを飲んだり休むと少し楽になるのでそのまま放置して

いるうちに慢性化していき徐々に悪化していくケースが圧倒的に多いです。

 

(痛みに強い女性よりも痛みに弱いと言われる男性の方が多い気がします。)

 

 

痛みのの強弱とは別に本人も半分諦めモードなことが多く、

だらだらと一生付き合う的などこか腰痛を受け入れている感じなので、

慢性化しやすく悪化に拍車がかかるのです。

 

 

慢性腰痛は、ギックリ腰と比べて痛みは強烈ではありませんが、

 

😢 無意識に力んで動くこと

😢 ごまかしの動作が定着していること

😢痛いという感覚が(癖みたいに)定着していること

 

が多く、痛みの強いギックリ腰よりも痛みが根本的に解消されるまでに

かかる時間が長くかかるケースが多いのが特徴です。

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と、言うことで前編はここまでです。

 

 

 

後半は、腰痛、肩こりに加えて代表的な怪我の痛みについての考察なので

よかったら後半も読んでみてください。

 

このブログかあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになると幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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